歯ぐきからの出血
歯磨きやフロスをしているときに歯ぐきから出血があると、心配になりますよね。歯ぐきからの出血の原因は、歯磨きのしすぎという単純なものであることが多いのですが、場合によっては、より深刻な症状であることもあります。
歯ぐきからの出血の原因
歯ぐきからの出血の最大の原因は、歯にプラークが蓄積することです。プラークを放置すると、歯周病の初期段階である歯肉炎になります。歯肉炎の症状としては、歯ぐきからの出血のほかに、歯ぐきが赤く腫れることがあげられます。
歯肉炎は、細菌を含んだプラークが歯に付着し、毒素を出して歯ぐきを刺激することで起こります。歯肉炎の兆候としては、歯ぐきからの出血、腫れ、痛み、炎症、赤みなどがあります。歯肉炎の管理は、より深刻な歯周病に進行しないようにするために重要です。
毎日プラーク除去することが、歯肉炎の予防方法です。歯肉炎のリスクを高める可能性のあるその他の要因としては、喫煙、ストレス、ホルモンの変化、栄養不足、薬、慢性疾患などが挙げれます。
歯肉炎への対応と予防について
ここでは、歯肉炎を管理するための重要な方法をご紹介します。プラークをできるかぎり付着しないようにすることが大切です。
1日2回、歯肉炎用の歯磨き剤を使用してしっかり磨く。
歯肉炎用の洗口剤で十分にお口をすすぐ。
毛先の柔らかい手用歯ブラシまたは電動歯ブラシを使用する。
毎日フロスをする。
定期的に歯科を受診する。
妊娠中の歯肉炎の原因と対処
妊娠中の歯肉炎は、プロゲステロンというホルモンの増加により、歯周組織への血流が増加し、歯磨きやフロスの際に歯周組織が敏感になり、腫れて出血しやすくなることが原因で起こります。このようなホルモンの変化により、歯肉炎の原因となる特定の細菌が繁殖しやすくなり、歯周組織が弱くなります。妊娠性歯肉炎は、妊娠2ヶ月から8ヶ月の間であればいつでも発症する可能性がありますが、通常は、妊娠中期に重症化することが多いです。
プラークコントロールは、妊娠性歯肉炎を予防するためにもっとも重要なことです。プラークをきちんと丁寧に除去するホームケアは、妊娠前から始める必要があります。口腔ケア製品はどれも同じというわけではないためプラークや歯肉炎に対応した歯磨き剤や洗口剤を選ぶようにしましょう。また、プラーク除去を容易にするために、歯ぐきにやさしい電動歯ブラシを試してください。
歯ぐきからの出血の治療
歯ぐきからの出血の原因を知るには、歯科受診するのが一番です。歯科医師や歯科衛生士は、あなたの症状に応じて最適な治療法をアドバイスしてくれるでしょう。
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